初心者でもわかる!SEOに強いホームページ制作のポイント

はじめに:ホームページ制作におけるSEOの重要性

ホームページを作る際、「とにかく見た目が良ければOK」と思っていませんか?

実は、どんなにデザインが美しくても、検索されなければ誰にも見てもらえません。
そこで重要になるのが「SEO(検索エンジン最適化)」です。

この記事では、初心者の方でも理解しやすいように、
ホームページ制作時に押さえておきたいSEOの基本ポイントを解説します。

Web集客で失敗しないために、ぜひ参考にしてください。

1. モバイル対応(レスポンシブデザイン)は必須

近年、ホームページを見るユーザーの大半がスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を使っています。
実際に、国内では7割以上のアクセスがモバイル経由というデータもあります。

こうした背景から、Googleはモバイル対応していないサイトを検索結果で不利に扱う方針を明確にしています。
いわゆる「モバイルファーストインデックス」です。

つまり、スマホで見づらいサイトは、それだけでSEO的に不利になるということです。

レスポンシブデザインとは?

「レスポンシブデザイン」とは、画面サイズに応じて自動でレイアウトが調整される設計のことを指します。

例えば、

  • スマホでは1カラム(縦長)表示
  • タブレットでは2カラム
  • PCでは余白やメニューを広く表示

といったように、同じURL・同じHTML構成でも、CSSの工夫でどのデバイスでも快適に閲覧できるようにする仕組みです。

なぜSEOに関係するのか?

Googleは以下のような理由で、モバイル対応をSEO評価に含めています。

  • モバイル非対応のサイトは、ユーザー体験(UX)が悪くなる
  • 読みにくい・操作しづらいサイトはすぐに離脱される(=滞在時間が短くなる)
  • 結果的に、検索順位が落ちやすくなる

つまり、モバイル対応は「ユーザーのため」だけでなく、「検索で見つけてもらうため」にも必須の条件です。

制作時のポイント

  • スマホで文字が小さすぎないか?(12px未満になっていないか?)
  • 画像や動画が画面に収まっているか?
  • ボタンが指で押しやすいサイズか?
  • メニューが開きやすいか?

こういった細かい部分までチェックしておくと、SEO的にも評価されやすいサイトになります。


モバイル対応に加えて、ユーザー体験を左右するもうひとつの要素が「表示速度」です。
次章では、ホームページの読み込み速度を最適化するための具体的な方法をご紹介します。

2. 表示速度の最適化

『ホームページが開くのに3秒以上かかると、約半数のユーザーが離脱する
そんなデータがあるほど、表示速度はWebサイトの成否を大きく左右する要素です。

Googleも表示速度を検索順位の評価基準として公式に公表しており、
「ページが重い(遅い)=SEOに不利」と考えて間違いありません。

表示速度が遅くなる原因は?

初心者でも陥りがちな「重いサイト」には、いくつか共通点があります:

  • 画像サイズが大きすぎる(スマホでも横幅2000px、4000pxといった画像を読み込んでいるなど)
  • 動画やアニメーションを多用している
  • 不要なプラグインやスクリプトが大量に読み込まれている
  • サーバーが低速/同時アクセスに弱い

これらは、少しの工夫や設定で大幅に改善できることが多いです。

表示速度を改善するための5つの対策

① 画像を最適化する(圧縮&リサイズ)

そもそもの画像自体を圧縮することで、画像の表示速度の改善が期待されます。
例えば、以下のような方法があります。

  • 使用する画像はWeb用に圧縮する(JPEG, WebP 推奨)
  • WordPressなら「EWWW Image Optimizer」「TinyPNG」などのプラグインで自動対応可能
  • 表示サイズより大きすぎる画像は使わない

② キャッシュを活用する

キャッシュとは、一度読み込んだデータを一時保存し、再表示を高速化する仕組みです。
こちらを活用することで、毎回の読み込みを行う必要がなくなるため、表示速度の改善が期待されます。

導入するには注意すべき点などやや難しい部分もありますが、
WordPressの場合だと、以下のようなプラグインを用いることで比較的簡単に導入できる可能性があります。

  • 「LiteSpeed Cache」
  • 「WP Super Cache」

③ 不要なプラグインを削除する

WordPressの場合ですが、プラグインを入れすぎるのにも注意が必要です。
単純に読み込むファイルが増えるため、表示が遅くなることが多いです。

定期的に使っていないプラグインを整理するようにしましょう。

④ 外部スクリプトを減らす

Google Fonts、SNSウィジェット、広告なども重くなる原因となります。

利用は便利ですが、大量に使用しすぎず、最低限を読み込むようにするなど工夫しましょう。

⑤ サーバーのスペックを見直す

そもそも表示が遅い原因がサーバー性能そのものということも当然あります。

速度・安定性のあるレンタルサーバー(例:エックスサーバー、ConoHa WINGなど)を選ぶのが無難です。

当時高性能と言われていたサーバーをそのまま使い続けていたとしても、現代ではより安価で高性能なレンタルサーバーが存在することもあります。
速度が遅いと感じる場合は、使用しているサーバーを見直してみても良いかもしれません。

表示速度チェックに使える無料ツール

表示速度を客観的にチェックすることのできる PageSpeed Insights というツールがあります。

こちらを使えば、あなたのサイトがどこで遅くなっているかを具体的に確認できます。
制作前・制作後に必ずチェックするクセをつけましょう。


表示速度と並んで、Googleに正しく「このページの中身はこうです」と伝えるために大事なのがHTML構造や見出しの使い方です。
次章では、初心者がやりがちな構造ミスと、その改善ポイントを紹介します。

3. 適切なHTML構造と見出しの使い方

SEOを意識したホームページを作るうえで、「見た目」だけでなく「裏側の構造」も非常に重要です。
特に、Googleなどの検索エンジンはHTML構造(マークアップ)を読み取って、ページの内容を判断しています。

つまり、正しく構造化されたページは、検索エンジンにとって理解しやすく、評価されやすいということです。

見出しタグ(h1〜h6)の使い方が超重要

ホームページには「見出し」がありますよね。
これはHTMLでは以下のように表現されます。

  • h1:ページ全体のタイトル(1ページに1つだけ)
  • h2:大見出し(主要セクションのタイトル)
  • h3:中見出し(h2の中の小項目)
  • h4〜h6:細かい階層が必要な場合のみ

正しい見出し構造の例(この記事の場合)

h1:初心者でもわかる!SEOに強いホームページ制作のポイント
└─ h2:1. モバイル対応(レスポンシブデザイン)は必須
    └─ h3:レスポンシブデザインとは?
    └─ h3:なぜSEOに関係するのか?
└─ h2:2. 表示速度の最適化
    └─ h3:表示速度が遅くなる原因は?
    └─ h3:表示速度を改善するための5つの対策

このように見出しの階層を意識して整理することで、SEOだけでなくユーザーにとっても読みやすいページになります。

やりがちなNG例

  • h1を複数使ってしまう(※Googleは今は許容するけど、それでも原則1つがベスト)
  • デザイン重視で見出しタグを無視(<p class="title">だけで済ませている等)
  • 見出しの順番が飛んでる(いきなりh4h2など)
  • 見出しでないものに見出しを適用(文字を大きくしたいから h1 など)

これらは、検索エンジンに「構造がわかりづらいサイト」としてマイナス評価される原因になります。

その他のHTML構造ポイント

  • titleタグとmeta descriptionの設定も重要(次章で詳しく解説)
  • 構造化データを使うとさらに評価されやすくなる(中〜上級者向け)
  • パンくずリストやナビゲーションメニューも、Googleにとっては「構造の一部」

見出しと階層ルールを守って正しい構造へ

検索エンジンは、デザインや色ではなくHTML構造から情報を読み取っています。
SEOに強いサイトにしたいなら、見出しタグの使い方と階層構造の整備は避けて通れません。

WordPressを使っている場合でも、テーマやエディターの使い方次第で構造が崩れてしまうこともあるので、注意が必要です。


ページ構造を整えたら、次に重要なのは検索結果にどう表示されるかという視点です。
次章では、SEOに欠かせない「メタ情報(タイトル・ディスクリプション)」の正しい設定方法について解説します。

4. メタ情報の設定(タイトル・ディスクリプション)

SEOにおいて、初歩的かつ重要な部分の1つが titleタグと meta descriptionタグです。

これらは、検索結果に直接表示される部分であり、
ユーザーが「クリックするかどうか」を判断する重要な要素です。

正しく設定することで、検索順位だけでなくクリック率(CTR)の向上にもつながります。

titleタグとは?

<title>タグは、ページのタイトルを指定するHTML要素で、検索エンジンの検索結果の青いリンク部分に表示されます。

<title>初心者でもわかる!SEOに強いホームページ制作のポイント</title>

タイトル作成のポイント

  • 検索キーワードを自然に含める(「ホームページ制作」「SEO」など)
  • 60文字以内に収める(それ以上はGoogleが自動で省略)
  • ページごとに固有のタイトルを設定する(コピペNG)
  • ユーザーにとって「読む価値がある」と感じられる具体性を持たせる

meta descriptionとは?

<meta name="description">タグは、そのページの要約文を設定する要素で、
検索結果のタイトルの下に表示されます(灰色のテキスト部分)。

<meta name="description" content="SEOに強いホームページを作るための基本を初心者向けに解説。モバイル対応や表示速度、見出し構造など、実践的なノウハウを紹介します。">

ディスクリプション作成のポイント

  • 120〜160文字程度に収める
  • キーワードを含めつつ、読みやすい日本語で作成する
  • 単なる説明ではなく、「読むメリット」を伝える
  • ページごとに固有の内容にする(サイト全体で同じ説明はNG)

よくある失敗例

  • 全ページ同じタイトルやディスクリプションを使いまわしている
  • キーワードを詰め込みすぎて読みにくくなっている
  • 設定せずに放置(した結果 Googleが自動で抜粋して表示するが、意図通りにならない)

WordPressでの設定方法(初心者向け)

WordPressを使っているなら、以下のようなプラグインを使えば簡単に設定できます。

  • Yoast SEO
  • All In One SEO

なおテーマによっては、テーマ自身が機能を持っていることもあるため、プラグインは必須ではありません。


SEOに強いサイト作りには「技術的な設計」も重要ですが、
最終的にGoogleが評価するのはコンテンツの質そのものです。
次章では、検索エンジンとユーザーの両方に評価される「質の高いコンテンツ」の作り方について解説します。

5. コンテンツの質と更新頻度

SEO対策やサイト構造がしっかりしていても、
中身(コンテンツ)に価値がなければ、Googleは評価してくれません。

そして、ただ情報があるだけでは不十分。
「誰の、どんな悩みを、どう解決するか?」が明確でなければ、
ユーザーも検索エンジンも「役に立つサイト」とは判断しません。

コンテンツの「質」とは何か?

Googleは検索品質評価ガイドラインの中で、
信頼されるコンテンツの特徴として以下のような基準を示しています。

  • E-E-A-T
    • 経験(Experience)
    • 専門性(Expertise)
    • 権威性(Authoritativeness)
    • 信頼性(Trustworthiness)
  • オリジナリティ
    自分の体験や考え、実績に基づいた情報
  • ユーザーニーズとの一致
    検索する人の意図に応える内容かどうか

  • 実際に制作した事例や開発経験を交えた具体例
  • よくある質問・誤解に答える形式(例:「WordPressは無料で作れる?」など)

なぜ更新頻度も大切なのか?

Googleは「放置されたサイト」よりも「動いているサイト」を好む傾向があります。

  • 情報が古いまま → ユーザーに不利益
  • 最近更新がない → サイトが動いていない・情報が古いと判断される

そのため、最低でも月に1〜2回の更新があると、検索エンジンのクロール頻度も上がりやすくなります。

例:ブログ

コーポレートサイトの本体が静的(更新がない)でも、
例えばサブディレクトリやサブドメインでブログを更新していれば十分効果があります。

ブログにはこんなメリットがあります。

  • キーワードを自然に含めた記事が書きやすい
  • 制作ノウハウや業界トレンドなどを発信できる
  • ページ数が増えて、サイト全体の評価が上がる

結局のところ…

Googleが最終的に評価するのは、ユーザーにとって有益かどうかです。
そのためには、自分の経験・知識をベースに、読み応えのあるコンテンツを継続して届けることが一番のSEO対策です。

「毎日更新」は不要ですが、「定期的にサイトに手を加えているか?」は
検索順位にも影響するので、習慣づけていきましょう。


ここまで紹介した5つのポイントを押さえて制作・運用すれば、
SEOにも強く、ユーザーにも信頼されるホームページが実現できます。
最後に、この記事の要点をもう一度振り返ってみましょう。

まとめ:SEOは制作段階から意識しておくことが大切

ホームページ制作において、SEO対策は「後からやるもの」ではなく、最初から設計に組み込むべき要素です。
モバイル対応・表示速度など、どれも単独ではなく、総合的に最適化されて初めて効果を発揮します。

デザインが美しくても、見つけてもらえなければ意味がありません。
逆に、SEOを意識した構造を持つサイトは、検索エンジンにもユーザーにも「伝わる」ホームページになります。

作ってから慌てないために

後から修正するよりも、制作の段階でSEOを考慮した設計を行うほうが圧倒的に効率的です。

ページ構成・見出し階層・メタ情報・コンテンツテーマなどを最初から整理しておくことで、リニューアル後すぐに集客効果を実感できる可能性が高まります。

制作パートナーを選ぶときの参考に

もしあなたがこれからホームページ制作を依頼しようとしている場合は、
単にデザインだけでなく「SEO」や「運用」までトータルで考えてくれる制作会社を選びましょう。

当サイトでも、「SEOを意識したサイト設計」「WordPressを使った更新しやすい仕組みの作成」などを行っております。

サイト制作やSEOについてお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。